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2018/12/01 20:00
自然の木はなぜか心地いい。人間は太古の昔森の中から生まれた。体の中に刻まれた記憶はそのことを確実に覚えているようだ。
人間がそうであるように、木も同じように人間を見続けてきた。何100年、時には1000年を超える木もある。そんな木は何でも知っているにちがいない。自分で動くことはできないけれども、土の中に生えている根は複雑に絡み合い、土を通してまるでお互いが会話をしているかのようにも思える時がある。
もし何かに迷うようなことがあれば、そっと木に聞いてみるといい。目を閉じて木に耳を傾け木の声を聞いてみるのだ。きっと欲しかった答えを教えてくれるだろう。
そして長い時間生きてきた木はかたちを変えて家の柱や壁、床や天井になりその後もずっと人間に寄り添って生きている。
呼吸をしている。
僕らは木と一緒に生きているのだ。
大木に耳を傾けるのと同じように、無垢の木の床に、テーブルにそっと耳を傾けてみるのだ。
木は何でも知っている。
木のある暮らし。
それは人間にとってもっとも自然な姿なのかもしれない。